帰国子女が日本で仕事する時に気をつけるポイント

仕事

グローバルな仕事環境、国際結婚等の増加により、

帰国子女は年々増えています。

 

2017年度まで4年連続で7%程度の増加を見せており、

英語が話せるバイリンガル、トリリンガルなどの帰国子女の存在は

必ずしも珍しいものではなくなっています。

 

私が外資系企業で働いていた20年前でも帰国子女は結構いました。

現在はその割合は増えているのでしょうね。

 

海外から帰国後、日本国内で就職してみたものの

理想とのギャップに悩む帰国子女も増えています。

帰国子女の仕事の状況をみてみましょう。

 

社内で浮いてしまっている

自分が持っている英語のスキルと海外での生活経験を

武器として企業に入社する帰国子女は多いかもしれません。

 

しかしながら「社内で浮いてしまっている」「同僚や上司とうまくいかない」

「仕事はしっかりしているはずなのに評価されない」などの

悩みや不満を抱える方の割合も比較的多いようです。

 

浮いている原因はどこにあるのでしょうか?

 

日本企業の慣習は理解してる?

「自分は帰国子女で他の日本人の同僚や上司とは違うから、

社内である程度浮くのは仕方ない。

悩んでいても仕方ないからとりあえず

自分のやるべきことを粛々とやろう」

仕事に熱心に取り組む姿勢というのは素晴らしいことです。

 

しかしながら、比較的伝統的な日本企業においては、

単に仕事ができるだけでは評価されない可能性があります。

心象が人事考課にかなり影響するからです。

 

また「根回し」「折衝」「察する」「皆まで言うな」など、

日本独自のコミュニケーション技術や空気を読む能力がないと、

重要な仕事を任せられないと判断させられる可能性も高いです。

 

その結果能力がある場合でも、

ひたすら業務を処理するための担当にされてしまう場合があります。

 

本来望んでいたマネジメント業務や海外赴任といったポジションから、

どんどん遠いところに向かってしまうのです。

 

あなたが日本企業の社内で浮いているという問題に

気が付かないでそのままにしておいたら、

せっかくの能力を企業内で生かすことは難しいです。

どうやったら乗り越えられる?

それでは帰国子女が日本企業内で陥る問題には

どのようなものがあるのでしょうか。

 

帰国子女からすると「そんなことで?」とか

「そういう日本の企業の風潮は国際感覚とはかけ離れている」など

言いたいことは多々あるでしょう。

 

しかし日本企業で今後も頑張るつもりがあるのであれば、

目を背けるのは難しい問題ばかりです。

 

日本語は大丈夫?

まず、あなたの日本語に問題はないでしょうか。

もしかしたら上司、同僚から煙たがられているのは

「話がお互いに一回で通じなくて時間の無駄」と

思われている可能性があります。

 

特に日本語は言い回しが多く、

助詞の使い方も細かいので英語ほど

シンプルに物事を伝えられません。

 

また、メールや書類などの文章での

日本語がおかしいと言うことはないでしょうか。

 

この場合、社外社内問わず日本人相手の業務では致命的です。

ビジネス文書の作成や重要な顧客との

コミュニケーションを任せることはできませんし、

 

社内でおかしな文章の書類や

メールが回ってきたら失笑されてしまいます。

海外で生活した時の年齢や家庭での過ごし方にもよりますが、

仕事で必要な語彙力や年齢に合った日本語が

身についていることが必要です。

 

コミュニケーションはちゃんととれている?

上記の日本語の問題にも関係しますが、

しっかり職場のメンバーとコミュニケーションは

取れているでしょうか。

 

もし日本語にそこまで問題がないと言うのであれば、

あなたのコミュニケーションの姿勢

問題があるのかもしれません。

 

一方的な自己主張になっていない?

例えば海外、特にアメリカだと

学校教育においてしっかり自己主張をして

授業に参加することが評価につながります。

 

どのような些細なことでも発言することが

良いこととされています。

 

しかし、日本には「沈黙は金なり」

「能ある鷹は爪を隠す」など、自己主張することを

あまり好ましくとらえていないことが多いようです。

 

海外の顧客や企業と交渉する際には

口に出して活発な自己主張をすることが必要でしょう。

 

しかし、日本国内においては

あまりに強烈な自己主張は歓迎されません。

「この人面倒臭い人だな」「空気読めない人だな」と

思われてしまいがちです。

 

空気は読めている?

物を言うタイミングも重要ですし、

果たしてあなたがしようとしている発言が

みんなにとって価値があるものなのかも気にする必要があります。

 

それは、「そんなことみんな百も承知だけど、

あえて口に出してないだけ」と言うことが

少なからず存在するからです。

 

また「言ってもしょうがないことは言わない」場合もあります。

海外の場合は些細な問題点でも

どんどん議論に取り上げていくことで

クリエイティブにしていくといった文化もあるでしょうが、

調和と協調を重んじる日本の文化とは相いれないのです。

 

自己主張をして利を説いて周りを動かすよりも、

周囲と協力をして不利をもたらさないように動く方が好まれます。

加点方式でなく減点方式と考えてもいいでしょう。

 

議論をふっかけていない?

また、日本人は議論が苦手な人が多く

そういった教育もされていないので、

海外で自己主張や議論をする訓練をされてきた帰国子女には

正面からやりあっても勝てないというのもあります。

 

勝てない戦いはしないということもあるのです。

 

様々な意見やアイディアを上司や同僚に話すと

みんな一応は聞いてくれるかもしれません。

場合によっては内容や意識の高さを

褒めてくれることもあるでしょう。

 

しかし、反応が良かったのに

そのあと一向に話が進まないということはないでしょうか?

 

もしかすると、相手にするのが面倒だから

話を早く終わらせるために

ポジティブな反応をした可能性すらあります。

 

そう言った日本企業の風土が国際競争力を失わせたり、

ブラック企業を増やしているという面もありますが、

そういったビジネス上の議論とは全く別のところで

文化というのは存在しています。

これを無視しては現場で仕事はできません。

 

英語力はあって当たり前?

帰国子女は英語力があるのは当たり前、

と考える日本人は少なくありません。

 

通訳として採用される場合もありますが、

海外生活で得た英語力を仕事上で生かしてほしいから

採用された場合もあります。

 

また、海外での生活や受けた教育で培った広い視野を

現在働いている日本企業のビジネスに生かしましょう。

日本の慣習にとらわれない視野や

視点をビジネスで大いに利用しましょう。

 

課題を克服する方法は?

ではこのような課題を克服し、

現在働いている会社で活躍するためには

何を行わなければならないのでしょうか。

 

日本語に関してははっきりしており、

勉強するしかありません。

 

業務という点でいえば、話し言葉より

正しい文法や言葉の使い方の重要かもしれませんので、

自然な文章を書けるように訓練する必要があります。

 

本や新聞を読むのが効果的だと思います。

本や新聞で使われている日本語の言い回しや表現は

大いに参考になります。

 

また、コミュニケーションに関しては

自己主張ばかりするのではなく、

相手の話に耳を傾ける姿勢で臨みましょう。

 

様々な人の話を聞いて、いろんな方向から

物事を分析する多角的な視点を身につける必要があります。

「察する」ためには情報収集をしなければならないのです。

 

また、日本企業において新卒で入社する場合は、

配属部署や担当業務はほぼ100%会社が決めます。

中途入社なら募集している部署名で

配属の部署はある程度わかると思いますが。

 

まずは入社した以上は配属された先で

希望していない業務でもこなさなくてはなりません。

 

新卒で入社した場合は、庶務や雑用と思えるようなことから

スタートする場合が多いです。

 

中途入社の場合は即戦力として採用されたのですから、

今までに培った知識とスキルを

十分に発揮できる状態にしておきましょう。

 

日本以外の国で学校生活を送ると、

日本とは異なる生活習慣、勉強方法を経験しますので、

日本で生活するうえでかなりカルチャーショックを

受けることが多いと思います。

 

仕事上でもビジネスマナーや

顧客との交渉のやり方なども異なることが多いです。

 

自己主張をすると、「出る杭は打たれる」と日本では言われますが、

海外での経験はとても貴重なものです。

 

海外での経験と日本のやり方を

自分の中でうまく融合することで、

企業にとって大変貴重な戦力になることも可能です。

 

私の知り合いで、海外で大学生活を送った女性は、

あまりに日本的な企業に就職したことを嘆いていました。

 

女性が活躍できるポジションがなかったからです。

彼女はそのご自分が磨いた語学力を生かした企業で

ハツラツと働いていると聞きました。

 

安易に転職することをオススメするわけではありませんが、

彼女のように思い切って自分の可能性を試してみるのも

ひとつの方法ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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