新卒で入社した会社で配属された部署や
担当することになった仕事内容が、
思い描いていたものと違った、希望していたものではなかった、
やって見たら全く合わない内容だった、
という方もいるかもしれません。

そもそも学生時代は社会に出たらどのように仕事が行われているのか、
入社する会社のビジネスモデルがどのような形になっているのか、
会社組織とはどのようなシステムで動いているのかは、
多くの方がわからない状態で就職活動をして入社します。
ですので、頭の中で思い浮かべていたものと現実との間に
ギャップがあるのはある意味当然とも言えます。
会社側も当然「学生が仕事やビジネスの仕組みについて
わかっていない」ことを前提に採用をしますので、
どこの部署にでも配属することができる「総合職」という職種で
採用する会社が多くなります。
基本的に新卒で入社する会社で
学生の希望は通らないと考えたほうがいいかもしれません。
とはいえ働いてみたらどうしても合わない、
我慢できないという場合もあるでしょうから、
そういう場合にはどのような対処方法があるのでしょうか?
上司、人事に相談する
まずはシンプルに上司・人事に相談することで
配置換えをしてもらうという方法です。
ポイントはそもそも配置換えが会社的にあり得るのかどうか探ること、
ポジティブな理由をアピールすることです。
よっぽど注意して相談しないと印象が悪化
会社によってはどんな理由があっても
新人は必ず2年は最初に配属された部署から動かさないというような、
暗黙の社内ルールがある場合もあります。
これは仕事を覚えてもらうことと、
社会人としての基本的なルールを叩き込むといった
理由があるかもしれませんが、こういう体制の会社で
新人のうちに配置換え希望の発言をすると
おそらくマイナスにしか働きません。
この場合は、どういう条件でなら配置換えがありうるのか、
独自に調査を進めることが必要です。
日常会話の中でそれとなく先輩に尋ねるとか、
別の部署に配属された同期に状況を尋ねるなどです。
またそういう体制でなかったとしても、
まだ新卒の新人のうちに上司・人事に配置換え希望を話すと
「まだ仕事のことについてわかってもいないのに、
配置換え希望するなんてやる気がないんじゃないか」と
思われる可能性も高いでしょう。
何か会社にとってのメリットをアピールしてみる
ですので、新卒で相談して配置換えが実現するのは
なかなか難しいかもしれませんが、可能性があるとしたら
あなたの持っている技能が
明らかに別の部署の方が生かせる場合です。
例えばもともとクリエイティブ系の職種を希望しており
十分周りを納得させられるだけのスキルがあるにも関わらず、
総合職で採用され営業に配属されてしまった。
そして、どう考えても性格や志向に合わないような場合は
「自分のこれこれこういうスキルを生かすには
どうしたらいいか」という切り口で
相談をしてみるのはアリかもしれませんね。
「今の部署だと希望と違うから異動したい」という話し方だと
配置した側に責任を問うようなニュアンスになりかねないですし、
仕事や上司が嫌だと言っていると
捉えられかねませんので話し方は十分気をつけましょう。
自分が異動できるまで待つ
会社に在籍を続けるという前提であれば一番無難な選択肢です。
ポイントはいつ異動できる可能性があるのか、
自分の希望は考慮してもらえるのかという点です。
社内で必要な人脈やスキルが高まる
もし、一定期間待つことで自分の希望する部署に異動できた場合は、
「社内の他部署にいたことで、人脈ができる」
「業務をより幅広い視点から行うことができる」
などのメリットがあるでしょう。
最初からその部署に配属されていたのでは
身につかなかった視点や能力が手に入りますので、
我慢したのは無駄ではなかったというわけです。
また、場合によっては社内のコネクションを生かして
部署間の調整をするようなこともあるかもしれません。
こういった人材は社内での人的価値は高まります。
自分が希望した部署に行けるか限らない
ただ、一方で異動できる可能性はあるけれども
部署は会社が決めるような場合もあります。
この場合は、せっかく我慢しても無駄になる場合もあるでしょう。
具体的にやりたい仕事、業務がある場合には大きなダメージです。
20代で興味のあるフィールドに取り組めなかった…と
いうのは後々大きな後悔になる場合もあります。
転職する
「新卒で就職したばかりなのにもう転職?」と考える方も多いでしょう。
確かに、10年くらい前までは
「新卒は3年は石にかじりついてでも会社にいろ」と
いう考え方が主流だったのは事実です。
しかし一昔前と違って社会人が自分が在籍している会社以外で、
自らのスキルを成長させる選択肢はものすごく増えています。
働き方も多様化しており、新卒から会社にずっといても
終身雇用が保証される時代ではなくなりました。
また、ビジネスの栄枯盛衰のスピードも早くなっており、
入社時に好調な業績だった会社が
10年後も好調だとは限りません。
同じ会社にい続けるよりも、
自分の希望にあった会社があれば
思い切って転職活動を始めてみるのも手です。
第二新卒を企業が採用するメリットは?
「と言っても、新卒で入社した会社を1年とかで
辞めてしまうから特に実績ないんだけど、
会社にとって私を採用するメリットってなんだろう」と
思われる方も多いかもしれません。
もちろん採用する会社もそこは織り込み済みです。
そもそも第二新卒は大体新卒から1年半経過くらいまでの
転職者を指す事が多いです。
ですので「第二新卒を採用する」とうたっている時点で
即戦力としてはほとんど期待していません。
育成コストの軽減
ただし、新卒を採用するのに比べて育成コストが少なくて済むと
いうのは企業にとってメリットです。
いわゆる業務以前の事項、例えば「社会人としての基本的なマナー」や
「会社に勤める上での良識(無断遅刻・欠勤をしない)」
「基礎的なPCスキル」などは最初に入社した会社で
ある程度教育がされている場合が多いので、
いきなり業務上の研修に入る事が可能だからです。
新卒の会社だと1年かけてようやく独り立ちさせるような場合でも、
第二新卒の転職者の場合は短期間で
現場の戦力として投入できる可能性があるのです。
また、第二新卒の転職者は「失敗・挫折を経験している」ので、
2社目を探すにあたって自分のことについて
よく分析をできている可能性もあります。
実際に業務に取り組んだ上での自分の長所・短所を
理解しているため、特に問題なく
新卒から会社で過ごしてきた社員と違った視点で
物を見ることができるかもしれません。
会社のカラーに染めやすい
第二新卒はまだ色が決まっていないというのも好まれる一因です。
社会人経験が10年程度になると、
その人の経験や実績によって得意なフィールドや
好む手法というのがはっきりしてくるので、
なかなか会社の望む人材に育てることが難しい場合があります。
ですので社会人経験がある中途の転職者は
教育を必要としない即戦力としての採用になる場合が多いのです。
パーソナリティよりも実績で勝負してくれというわけです。
しかし、第二新卒の場合は実績や経験がない分、
企業が希望する人材に育てやすいというのがあります。
会社のカラーにあった成長の仕方をさせることができるので
「経験は求めない。まっさらな子を採用したい」と
いう会社が少なからずあるのです。
第二新卒の時期に転職をするメリットは
では、あなた自身が第二新卒として
転職するメリットはあるのでしょうか。
仕事内容にフォーカスした募集が多い
まず、短い期間とはいえ社会人経験を積んだことによって、
業種や職務内容の理解度の低さによるミスマッチは
多少起こりづらくなっているでしょう。
自分の希望や性格、持っているスキルに応じて、
ピンポイントの仕事に応募することが可能です。
実際、新卒の採用では総合職という募集枠が多いものですが、
第二新卒や中途採用に関しては
より具体的な仕事内容がわかるような募集職種が多くなっています。
「この部署に今人が足りないから欲しい」という理由で
求人を出している企業が多いからです。
仕事内容としても「これがミッションです」と
はっきり示されていることが多い点も新卒と違う点です。
それに関連して、新卒採用をしているような
中小企業が選択肢として増えてきます。
現在大企業が安定しているとは限りませんし、
むしろ中小企業の方が自分の希望する仕事内容や
将来のビジョンを描きやすい場合もあります。
新卒の大量一括採用ではないため、
募集内容もそれぞれ個性的です。
より仕事内容にフォーカスして転職活動をすることが可能なのが、
第二新卒の時期に転職をするメリットなのです。
若さが選択肢を広げる
また、もし希望するのが専門的な分野や
技術の必要な職種だった場合、
第二新卒や20代前半であれば未経験でも
採用してくれる可能性が割と高いです。
若いということで伸び代があったり、
教育することで会社の中核になってくれることを
期待できるからです。
これが30歳を越えると
これまで経験したことのない業種や職種で
採用される可能性はぐっと下がります。
上司が新人の中途入社者より年下だったりするため、
ゼロから仕事を教えづらいという理由があります。
その点、若ければ研修や教育を行いやすいという
「気持ちの問題」が結構大きいのです。
転職も視野に入れてあなたに合う仕事を手に入れよう
あなたの親の世代や、就職に成功した友人たちは
「せっかく新卒で入ったんだから頑張った方がいい」と
いう方が多いかもしれません。
しかし、あなたにそういうアドバイスをしてくる人々が、
仕事や人生について深い知見を持っているとは限りません。
何よりあなたが望んでいる方向がはっきりしているのなら、
そこに向かって突き進めるのは若くてエネルギーや
選択肢がたくさんある「今」であるのは明白でしょう。
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