休日出勤を強要したり、
極端に給料が少なかったりする
ブラック企業は少なくありません。
ブラック企業を辞めたいと思ったら、
どのように対処すれば良いのでしょうか。
なぜブラック企業を辞めるべきなのか
その理由とブラック企業の辞め方などをご紹介します。

1.辞めるべきブラック企業の実態をチェック!
お金を稼ぐための仕事には責任が伴うため、
ある程度の残業や上司からの指導は必要でしょう。
しかし、度が過ぎるほど仕事や上司が厳しい場合は、
ブラック企業を疑った方が良いです。
まずは、いま働いている会社が
ブラック企業なのかを見極めましょう。
1-1.ブラック企業の実態
残念ながら、現在の日本には
ブラック企業が珍しくありません。
会社の規模が大手、中小問わず、
たくさんの方がブラック企業で
働いていることに悩んでいます。
以下の項目に該当することがあるなら要注意です。
・休みを取れない
ブラック企業では休みを取れないことが多いです。
ブラック度が高い場合は、
労働者の権利である有給を取得できないのはもちろん、
固定休日も取れず、2ヶ月以上
休みなしで働き続けている人もいます。
また、ブラック企業では、
冠婚葬祭でも休みを取れません。
ブラック企業で働いていた人の中には
家族が危篤になった時も
出社することを求められた人もいます。
・休憩を取れない
ブラック企業での仕事中は
休憩を取れないことも多いです。
朝から夜までの間でたった10分しか休憩を取れなかったり、
休憩なしで10時間以上働かされたりすることもあります。
また、仕事中に体調を崩しても
休憩や早退をできないことも珍しくありません。
・給料が少ない
ブラック企業では休みや休憩を取らずに働いていても
給料は十分に出ません。
疲れでミスをした時に基本給を引かれたり、
残業代や休日出勤手当をもらえなかったりすることもあります。
さらに、ボーナスが出ず、長期間働いていても
給料がアップしないことも多いと言われています。
・給料が支払われない
借金地獄のブラック企業では、
社員に給料が支払われていないこともあります。
給料が支払われる場合も、
給料日より支払いが遅れるなら、ブラック企業です。
・福利厚生を受けられない
ブラック企業は福利厚生が無視されている傾向にあります。
「産休を取れると言われて入った会社で
上司に妊娠を報告すると、退職を勧められた」
「パートはもちろん正社員すら
社会保険に入れない」などという声も聞かれます。
・社長や上司に問題がある
ブラック企業では、社長や上司に問題があることも多いです。
上司の気分で昇進や昇給が決まったり、
パワハラやセクハラが多かったりすると、
ブラック企業だと感じるでしょう。
また、社長や部下から特定の宗教への信仰を求められたり、
しつこく政治の話を振られたりして会社が嫌になる人もいます。
2.ブラック企業を辞めるべき理由とは?
働いている会社がブラックの場合は、
できるだけ早く辞めるべきです。
ブラック企業を辞めた方が良い理由を見ていきましょう。
2-1.心身にダメージが与えられる
休みや休憩を取れなかったり、
上司からのパワハラやセクハラを受けていたりすると、
ストレスが溜まります。
ストレスが蓄積すると、心や体に影響が及び、
自律神経失調症やうつ病を発症することも珍しくありません。
最悪の場合、過労死や自殺に繋がる危険性もあります。
2-2.働き続けても評価されない
ホワイト企業では、努力して結果を出すと
昇給や昇進などで評価されます。
ところが、ブラック企業では
頑張っても評価されないことが多いです。
休みを取らずに働き続けても
賃金が上がらないばかりか、
経営が不安定になると、給料が減ったり、
福利厚生を受けられなくなったりすることもあるでしょう。
2-3.無駄に年齢を重ねる
ブラック企業を辞められずに
ズルズルと働き続けていると、
年齢が上がっていきます。
転職市場では、若い人の方が採用されやすいため、
ブラック企業だとわかったら
すぐに辞めて新しい職場を探すべきです。
2-4.ブラック企業の考え方が染みつく
長期間ブラック企業で働いていると、
その企業の考え方が染みついてしまうことがあります。
ブラック企業の考え方が染みついてから転職すると、
無意識のうちに同僚や部下にも
サービス残業や長時間労働を求めたり、
パワハラしたりすることがあったりします。
それが当たり前だったから仕方ないのかもしれませんが、
あなたの市場価値が
下がってしまうこともあるかもしれません。
また、あなたのパワハラが原因で部下が仕事を辞めた場合、
責任を取らされることもありますので、
ブラック企業での社風や考え方は早めに捨てることですね。
2-5.プライベートに悪影響
ブラック企業で働き続けていると、
プライベートな時間が少なくなりますので、
家族や友人、恋人などと会える機会が少なくなります。
「人付き合いが悪い」と思われたり、
恋人からあらぬ疑いをかけられたりしたり、
いいことはありません。
また、給料が十分に支払われない
ブラック企業で働いていると、
経済面でも悪影響が及びます。
人間、お金がないと、心の余裕を失いがちです。
趣味を楽しめなくなったり、
余暇に費やせる時間も余裕もないので、
精神的にギスギスする人も少なくありません。
ブラック企業で働き続けるメリットはないので、
辞めるべきだと思ったら
できるだけ早く転職するなり行動に移しましょう。
3.ブラック企業を辞める際に必要な準備
ブラック企業を辞めたいと思ったら、
以下のことを確認しましょう。
3-1.残っている有給を確認
ブラック企業は有給を取得できないことがあるため、
有給が溜まっている人が多いでしょう。
有給は労働者の権利で取得しなければ損なので、
辞める際は残っている日数を確認しましょう。
有給が残っている場合、
辞めるまでに少しずつ休んでも、
辞める月の月末にまとめて休んでも大丈夫です。
「辞める人は有給を取れない」などと言われた場合は、
労働基準局などに相談しましょう。
3-2.貯金を確認
自己都合で退職する場合、
失業保険をもらえるのは3ヶ月後からです。
ブラック企業を辞めてからすぐに
新しい会社で働き始めても
最初の給料日までは期間が空くので、
精神的に焦らないためにも
お金はできるだけ溜めておきましょう。
具体的には、最低でも
2ヶ月分の光熱費や家賃、食費、通信費などを
確保しておくのがおすすめです。
3-3.転職エージェントに登録する
ブラック企業を辞めることを決めたら、
転職について情報を集め始めましょう。
休みが取れなくても
転職エージェントへの登録は5分で済みます。
自分で求人情報をチェックできるのが望ましいのですが、
それも難しい場合でも
転職エージェントに登録しておけば、
希望に合った求人情報が送られてきます。
通勤中や昼休みなどに
送られてきた求人情報を見たりすることもできますね。
また、履歴書の添削、面接の日程交渉なども行ってくれます。
3-4.退職届を出すまで辞めることを言わない
ブラック企業で働いている場合は、
辞めることをほのめかすと、パワハラやいじめ、
嫌がらせなどを受けることが少なくありません。
辞める準備をしている間は、上司はもちろん、
同僚や部下にもできるだけ
辞めることを言わないようにしましょう。
4.ブラック企業を辞める方法と転職先の探し方
辞める準備が整ったら、実際に退職に向けて行動しましょう。
4-1.ブラック企業を辞めるための流れ
予期せぬトラブルに巻き込まれないように、
スムーズに会社を辞める方法を確認しておきましょう。
・退職届を提出する
大手企業の場合、就業規則で退職に関する項目が
あるはずなので、会社と揉めたくない人は
それに従って退職届を提出しましょう。
基本的には1ヶ月前に
退職届を提出することが求められます。
ただし、民法上は、2週間前に退職を申し入れると、
会社を辞められます。
就労規則で1ヶ月前や3ヶ月前などに
退職を申し入れることが定められていても、
基本的には民法が優先されるため、
早く辞めたい人は2週間後に自動的に退職できます。
・引き継ぎをする
退職が決まったら、
次の担当者に仕事を引き継ぎましょう。
自分と同じ目に合わないように丁寧に引き継いでおくと、
周りの人からの印象が悪くなりません。
・私物を整理する
退職に向けて私物の整理も行いましょう。
ブラック企業では備品を返却し忘れると
トラブルになることがあるので、注意してください。
・お世話になった人にあいさつする
ブラック企業でも辞める時は
働いている人にあいさつしておきましょう。
「お世話になりました」などと伝えるのがマナーです。
嫌味を言われたり、引き留められたりしても気にせず、
自分の意思を貫いてください。
4-2.ブラック企業の上司から引き留められたらどうする?
ブラック企業は人材不足のことが多いので、
辞めることを申し出ると
引き留められることが多いです。
あらかじめ、引き留められた時の対処法を確認しておきましょう。
・脅された場合
「繁忙期に辞めるなら損害賠償を請求する」
「就労規則通りに退職しないなら、
基本給からペナルティを引く」などと脅された場合は、
弁護士や労働基準局に相談しましょう。
不当な損害賠償の請求や
給料の減額は違法であることが多いので、
怯える必要はありません。
・同情を求められた場合
「一緒に頑張ってきた仲間を見捨てるのか」
「お前が辞めると部下が苦労する」などと
同情を求められる場合もあります。
面と向かってこのようなことを言われると、
心が揺らぎそうになりますが、
ブラック企業側は都合よく働いてくれる人を
手放したくないだけなので、意思を通しましょう。
4-3.ブラック企業に再就職しないための転職先の見つけ方
ブラック企業を辞めても転職先がブラック企業だと台無しです。
転職を考えている人はブラック企業の特徴を知っておきましょう。
■ブラック企業の特徴
・常に求人情報を掲載している
・求人票に残業や休日出勤に関する明確な記載がない
・仕事内容がわかりにくい
・ネット上に悪い口コミが多い
・説明会で社員のやる気や情熱をアピールされる
・面接時、その場で内定が出る
・休日や夜遅い時間に電話が繋がる
これらの特徴のうち、当てはまる項目が多いほど
ブラック企業の可能性が高いです。
ブラック企業で働き続けても良いことはありません。
努力をしても心身が疲れて時間を無駄にするだけでしょう。
自分が働いている企業がブラックだとわかったら、
これ以上悩まないためにも準備を整えて辞めるのがおすすめです。
会社に内緒で転職活動を行うには、
転職エージェントに登録することがオススメです。
勤務地、職種、給料など自分の希望条件を登録しておけば、
希望に合った求人情報を届けてくれます。
あなたはそれを見て、転職エージェントの助けを借りて、
自分の将来設計に合う、
ワークライフバランスの取れた企業に転職することが十分可能なのです。
20代女性の転職活動にオススメなのが、パソナキャリアです。
パソナグループ創業時から女性の就労支援を行っていて、
専門スキルを伸ばしたい方、
管理職に挑戦したい方など目指したい
働き方を実現できるような会社を一緒に探してくれます。
求人票ではわからない
企業の雰囲気なども伝えてくれたり、
面接の質問内容なども教えてくれるのは心強いですよね。
面接の練習や履歴書の添削など
不安になりがちな転職を手厚くサポートしてくれるのが
パソナキャリアの特徴です。
ブラック企業で心身ともに消耗する前に
転職して新たな道を見つけましょう!